今回は、クラッチ付きの車の工作をご紹介します。 ゴムの力で走る車は、ゴムが戻る力を使ってタイヤを回すため、ゴムが戻り切った後タイヤが逆回転し少しバックしてしまうという特徴があります。 今回紹介するゴムの力で走る車は、クラッチを付けることで、車がバックするのを防いでいます。 やや難しめの工作となっていますが、ぜひチャレンジしてみてください。 お子さん向けには、比較的簡単にできるクラッチがない車をおすすめします。クラッチがない車は、本ページで紹介している「クラッチの作り方」の部分を飛ばして作ってください。 クラッチがない場合、少し車はバックしますが、クラッチありの場合よりも簡単に作れ、耐久性が高くなります。
目次
クラッチ付きのゴムの力で走る車とは
今回は、以下の動画のような、後ろに引いて手を離すと進む車をつくります。
「ゴムの力で走る車」の制作に必要な材料
ゴムの力で走る車の制作に必要な材料は以下のものとなります。
車の型のデータ
本ページの下に車の型の無料ダウンロードデータを用意しております。 ダウンロードしてご使用ください。データはA4サイズのPDFとなっております。 ダウンロードしたデータは、色がありませんので、お好みの色画用紙に印刷ください。
厚紙と画用紙
ダウンロードしたデータを色画用紙に印刷しただけでは強度が足りないため、色画用紙を厚紙や画用紙に貼り付けて使います。 A4サイズ以上の厚紙と画用紙をそれぞれ1枚ずつご準備ください。
発泡スチロール板
今回は車の土台に厚み1cm程度の発砲スチロールの板を使います。 もしない場合は段ボール等で代用も可能です。 サイズは、7cm×15cmに切っておくのがおすすめです。
ペットボトルのキャップ
車のタイヤとして、ペットボトルのキャップを使います。 キャップを4つ準備し、キャップの真ん中に穴をあけておきます。
太めのゴム
車の後輪の滑り止めとして、太めのゴムを使用します。ゴムがないとタイヤが空回りし、車が進まないので、ゴムは準備しましょう。 ゴムの長さは、9.9cmくらいに切っておくとちょうどいいです。 太めのゴムがない場合、細いゴムでも代用可能です。
輪ゴム
車を走らせるために重要なパーツとなります。1つあれば問題ありませんが、予備として2本くらいあると安心です。
竹串
左右のタイヤを支えるために竹串を使います。前輪用と後輪用の2本準備してください。 長さは11cmに切りそろえておくといいですよ。
刺繍糸
ゴムと車体をつなぐのに使います。
ストロー
タイヤを通したり、クラッチをつくったりするのに使う重要なパーツとなります。太さの違うストローが2種類あると便利です。
「ゴムの力で走る車」の制作に必要な道具
「ゴムの力で走る車」の制作に必要な道具は以下の通りとなりますので、ご準備ください。
- グルーガン
- 物差し
- セロハンテープ
- スティックのり
- 両面テープ
- はさみ
- カッター
- ペットボトルのキャップに穴を開けるもの(キリやドリル)
「ゴムの力で走る車」の作り方
クラッチの作り方(クラッチが必要ない場合は省略も可)
STEP
11cmのストローを縦に切り、開く
STEP
ストローの真ん中に2カ所切れ込みを入れる
STEP
11cmの竹串に両面テープを巻き付ける
STEP
両面テープをはがし、先ほど切ったストローを巻き付ける
STEP
3.5cmの長さに切ったストローを準備し、ストローの真ん中に3~4カ所切れ込みを入れる
STEP
ストローの端に切れ込みを入れる
STEP
2cmにカットした太めのストローを準備し、先ほどカットしたストローを通す
STEP
太めのストローに両面テープを貼り、内側のストローをめくって貼り付ける。その上からセロハンテープでしっかり貼り付ける。
STEP
2.5cmにカットした太めのストローを2つ用意し、それぞれ縦に一カ所切る。先ほどのストローに両面テープを貼り付け、2.5cmのストローで包む
STEP
さらに両面テープを貼り付け、残りの2.5cmのストローも同様に包む
STEP
できたパーツをSTEP4で作ったパーツに差し込む
クラッチの完成です。真ん中のパーツを持って、竹串のパーツを回してみてください。 一方向には回転しますが、逆に回転させようとすると引っかかって動かなくなれば大丈夫です。
車体の作り方
STEP
先ほど作ったクラッチの左右に、2.5cmの長さのストローを差し込み、ペットボトルのキャップをはめます。これが後輪になります。
STEP
次に、11cmの竹串に、8cmのストローを通します。
STEP
そこにペットボトルのキャップをはめます。これが前輪になります。
STEP
発泡スチロール板を以下のサイズにカットします。
STEP
以下のように、後輪を取り付けます。後輪には太めのゴムを巻き付けて両面テープでくっつけます。
後輪を取り付ける際、クラッチの向きに注意してください。逆に取り付けると車が動きません。※STEP7を参照
STEP
前輪も発泡スチロールに取り付けます。黒いストローの部分をグルーガン等で、発泡スチロールにくっつけます。
STEP
後輪は、クラッチが以下のような向きになるように取り付けてください。
STEP
ゴムと紐を以下のように結びます。
STEP
紐の先をクラッチ部分に巻き付けて結び、テープなどでしっかりとくっつけます。
STEP
反対側の紐の先を車体前方に貼り付けます。
STEP
車の型をダウンロードし、お好みの画用紙に印刷します。印刷した紙を固めの画用紙等にのりで貼りつけて、カットします。カットしたら組み立てて、車の車体に取り付けていきます。
STEP
タイヤの紙をカットし、テープやグルーガンなどで貼り付けます。
STEP
お好みで装飾をすれば完成です。
車の型紙
車の型紙はこちらから無料でダウンロードいただけます。
ダウンロードデータはA4サイズのPDFとなっています。